カウントダウン・パニック
「確か発見されてないのは…」
赤羽は椅子の上に置きっぱなししたパンフレットを手にとり爆弾とパンフレットを見てない物を探す。
「あっ、TとHだわ!」
すると寺崎と渡辺も爆弾とパンフレットを見比べる。
「そうだな。Tは一つしかないがHは二つ目だな…。」
「そういうときは発見された方の爆弾を先に見るんです。」
渡辺は机に置いてあったメモを先に発見したHのエリア番号を確認する。
「先に発見したHは七です。」
それを聞き赤羽がすかさずパンフレットをチェックする。
「えーと、七はヘルマンで“HERMANN”ね。そのほかのHは…ハインリヒ・デア・シュライバーで“HEINRICH DER SCHREIBER”だわ!」
そういうと赤羽はアルファベットを一つ一つ目で追い数える。
「……二十だわ!」
「えっ二十?」
赤羽が数字を言うと寺崎が反応した。
「どうしました?」
「あっいや、二十エリアは俺が最初に爆弾を発見した場所だったから…まだ隠されてたのか。」