カウントダウン・パニック
時は少し遡(さかのぼ)り

18時36分42秒



風間と別れた藤森は車に乗り込んだ。

ちょうどその時藤森の携帯の着信音がなる。

画面を見るとそれは本城をマークするように指示した刑事からだった。


「もしもし、どうかしたのか?」

〔警部補、実は本城が直接話しがしたいと言っているんですが…。〕

「…マークしてたのがバレたのか?」


少し声のトーンを下げて尋ねると相手の刑事の声に焦りが混じった。


〔いっいえ、そういう事ではなくただ本城が話しがあると自分から警視庁に…〕

「わかった。今も警視庁にいるんだな?」

〔はい。〕

「わかった。すぐ行く。」


携帯を切ると藤森は警視庁へ向けて車を走らせた。
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