姫のような王子様
こんな気持ちが先走って羅夢を傷つけたんだ。
でも、羅夢を他の男に取られるくらいなら・・・・・・・。
そう思ってキスしちゃったのに。
「・・・・・・・・んで?」
羅夢が途切れながらも必死に訴えかけてくる。
「な・・・んで?好き・・・・でもな・・・・・・いのに・・・・・そんなッ・・・ことでき・・・るの?」
なんで、ココまでして気づかないんだろう。
ヤッパリ口で言わなきゃ伝わんないの?
なら・・・・・・。
俺はまた羅夢に唇を重ねる。
「ヤメテって・・・・・・・。」
「好きだ。」
「え?」
羅夢は驚いていた。
そりゃね。
だって、このまま羅夢と一緒にいられなくなるなら、気持ちを伝えたい。
「羅夢の事がメチャクチャ好きだッ!!誰にも渡したくない。俺のものになれよ!!」
そう言って俺は羅夢に抱きついた。
自然と腕の力は強まる一方で
「悴。痛い。」
あぁ。
もう終わる。
羅夢との関係も。
明日から登校拒否ろうかな。