姫のような王子様





そうするとその子はハンカチを渡してくれた。



「これで拭けば?」





そう言ってくれたのが嬉しくってお礼を言おうとその子の顔を見ようと思ったらその子はもうそこにはいなくて。




どこ行っちゃったんだろう・・・・・。




私がキョロキョロしていると、そこには1つの生徒手帳が落ちていた。





「1年F組
神埼 杏 (かんざき あん)ちゃんかぁ~。お礼言わなきゃなッ!」


クラスも一緒だし!!

とりあえず教室に行った方がイイと察知し教室に入った。




ガラッとドアを開けると、一気に注目を浴びた。





「おい!北条!遅刻だぞ!」



「すいません。」



もう担任が来ていて遅かったらしい・・・。



まあイイやと思ってながした。


担任の顔くらい覚えなきゃと思って担任の顔を見ると私より身長が小さく、目は大きい
男の先生だった。



思わずいつもの癖で、先生に軽く話しかけちゃった。




「先生可愛い顔してんね。本当に男なの?」





そんな風にいつものように聞くと先生は耳まで真っ赤になっちゃった。



可愛いなぁ~♪





「おまっ!大人になんてことを・・・・・・!」




先生が可愛いから思わずからかいたいけどそれはまた後でにして、席に着いた。








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