DASH !
ハゲた先生の"ちょっと待て!!!"という言葉をシカトして,あたしたちは学校を出た。
ちなみにあたしたちは不良でも元ヤンでもありません☆
地毛が金髪でちょっと言葉遣いが悪いだけ!
帰り道───
『んの野郎…いつかぶっとばす‥‥!』
隣で瑞樹がぶつくさと文句を言っている。
結局瑞樹の彼女は塾があるらしく.ギリまで待っていたが止むを得ずに先に帰ったらしい。
「んま.ほどほどに☆
てかあたしたち.このままで高校行けるかなぁ…」
実はあたしと瑞樹.成績は本当に良いんだよね。
さっきのハゲたセンコーに嫌われてるだけで…
『平気だろ。俺等の頭なら何処でも』
まるで"当たり前"というように,瑞樹はニヤッと笑った。
「あーね(まーね)」
『俺.多分"北城高校"行くけど.瑞架は?』
「あたしは"南条高校"かな」
『瑞架なら余裕か』
「瑞樹も余裕じゃん」
この時の選択は,きっと間違っては居なかった。
だってアイツに逢えたから……
そして.季節は移り変わる。
あたしは.高校生になった。
もちろん瑞樹は北城高校で
あたしは南条高校。
瑞樹もあたしも一人暮らしをするから,これからは滅多に会わないと思う。
次に会うのは.ずっと先。
そして………
あたしは.この後出会うことになるんだ……
アイツに‥‥‥‥