そのときは。

『…これからはもう、無理に我慢しなくていいからな』


「え…?」





声が、遠い。


遥か向こうの方で、ユウの声がこだましてる。





『俺はずっと、見守ってるから』


心臓はゆっくりと鼓動をかぞえ続ける。





『泣きたいときは、泣けばいい』


『だから今日は、ゆっくり休め』





『…亜紀、おやすみ。』






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