そのときは。


これ以上何も考えないようにベッドに潜り込んではみたものの、悠との記憶はこんなところにまで及んでいて、あたしに休む隙を与えてはくれない。





もうやりきれないよ…


久しぶりに味わう、一人暮らしの孤独。


いつも不安は悠と半分ずつだったから、一人きりだと余りの重さに耐えきれなくなる。





誰でもいいから繋がりたくて、昨日の夜投げつけたケータイにそっと手を伸ばした。


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