そのときは。

その仕草の先。


現れたのは、東京らしからぬ深い青。


雲一つない快晴の空が、建物の合間をぬって、こちらを見守るかのように広がってる。


その眩しい色に、思わず目を細めた。





“大丈夫。明日はきっと晴れるから”





ああ、ほんとうだ。


ユウ、今日はいい天気だね。

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