bat and angel ~恋するヴァンパイア~

「ほら。行くわよ。」


母に呼ばれ、私は急いでついて行った。


校舎の中に入ると廊下は広く、天井は高く、窓やドアがやけにデカい。


「こちらです。」


私達が通されたのは真ん中の校舎の最上階にある一室だった。


この部屋だけやけに威圧感があった。


“コンコン”


「大葉様。お客様をお連れしました。」


「入れなさい。」


部屋の中から男の人の声が聞こえてきた。


“ガチャ”


「失礼します。」


「ようこそ。クラウディオ学園へ。私はこの学園の理事長を務めている大葉 平佑〈おおば へいすけ〉です。では早速学校説明をさせてもらいます。」

< 11 / 20 >

この作品をシェア

pagetop