bat and angel ~恋するヴァンパイア~
気付くと崇山くんは鏡の前に椅子を置き、手にはクシをもって椅子の横に立っていた。
「お嬢様。こちらへどうぞ。」
にっこりしながら崇山くんは言った。
私は腹をくくり鏡の前に行った。
3分後。
「では、お嬢様。何かあったらお呼び下さい。」
「うん。」
(やっといなくなった!)
崇山くんがいなくなって全身の力が抜けた。
「制服に着替えなきゃ。」
私が制服に着替えて、準備も終わらせて一息ついた時だった。
“コンコン”
「はい?」
「お嬢様。朝食の準備が整いました。」
「は~い。」
朝食も食べ終わり、外にでるとそこには楓がいた。
「おはよ~樹里。」
「おっはよ~!!」
そういった日々が続いた。