初恋日記
先に沈黙を破ったのは冬夜だった。
冬夜:「俺は自分の気持ちにけじめをつけたかった。んだ」
昨日までの私だったらきっとこの言葉を待ち望んでただろう…。

でも・・・晴兔が好きって気付いちゃった以上、冬夜の気持ちに応えることはできない。
玲:「冬夜…ありがとう。感謝してる。それとゴメンね。冬夜の気持ちに応えることはできない。」

冬夜は黙って私の言葉に耳を傾ける。

玲:「私・・・わかったの。気づいたの・・!!私、、晴兔が好きなの・・・///」

冬夜は尚も私の言葉の続きを待つ。

玲:「もう、気づかないふりはやめようって決めたの!!だから・・・だから、、」

私が言葉を探していると、もういいよ、というように、冬夜が手で制した。


冬夜:「分かった。お前もがんばれよ」


そういって冬夜は教室に戻った。

冬夜独特の優しさだろう。罪悪感で胸がずきりと痛む。

そう…冬夜には感謝してる。確かにあの美里の告白は悲しかったけど、おかげで晴兔への気持ちに気付けたから。


今は心から美里と冬夜のこと応援するよ。
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