初恋日記
冬夜:「玲、どうした?元気ないね。」
玲:「やぁ、さっき奈津美と喧嘩してさぁ。」
えっちょっと!どこ行くつもりなのよ。
冬夜:「おい、早川。玲に謝れ。お前その面下げてふざけんな。」
えー!!完全にあたしの頭の中パニック状態。

完璧に状況が飲み込めない奈津美。
  そりゃそうか・・。
いきなり怒鳴られたら、誰だってこうなる。

しかし、冬夜の凄みに負け奈津美は少し不満そうに口を開く。
・・・・・・・・・・
奈津美:「ごめんね、玲」
えーこっちのほうがごめんねだよ。てゆうか冬夜やり過ぎ・・・。
玲:「いや、あの・・。私も・・ごめん。・・・ちょっと冬夜!?やり過ぎ!!」
冬夜:「えっ??なんで??」
まったく冬夜は鈍感ていうか度を知らないっていうか。ハァ・・・。
ていうか、冬夜って強いなぁ・・・。このクラスで冬夜に逆らう人・・・約0人・・。
アハハ・・・。


そういえば、こんな事もあったなぁ。


夕暮れ時、クラスの男子に意地悪されたことで誰もいない教室で一人で泣いてたとき、誰も来るはずがないのに、遠くのほうから微かな呼吸音と、足音を聞いた。それが、リズムよく刻まれていて・・・、それが心地よくて、切なくて、また涙が流れた。
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