流れ星に願ったのは君との両想いの夢
「おい!桜、」


「う……怖かったよ」


桜のか細い腕が俺の腕に
絡めてる



こいつ…本気で襲う



「大丈夫だから」


「鍵……開かなくて」


そういえば、隠れルートは
カップルが仲良くできるよう用意したルートでもある



「あーそれカップルが狙い
だからキスしないと開かない」



目をぱちくりする桜
だんだん逃げてるし



「なんでそんなミッション
するのー」


「ってことでキスする」



余りにもいやがってどんどん扉側に体を俺から拒む



「にげてんの?でもそこ壁」


桜がしまった!っと後ろの壁をみている隙に俺は桜の近くに寄った



逃げないようサイドに両手を
おいた



「逃げたい…」

「どうぞ?」



余裕な顔を桜にした




桜が逃げようと俺の手をつかんだけど逆に俺が両腕を掴んだ



「逃げるんじゃないの?」


「逃げれないよ…これじゃあ」


「そうだろうな、お前力弱いし」


「とにかく…はなして……ん」



触れるだけのキスをしたあと桜は扉をみて不思議そうにする



「開かない!開かない!」



この扉…監視カメラがみるところでやる仕組み



「だって監視カメラがみてないと開かないし」


「早く言ってよ!」



俺は監視カメラがあるところに桜を案内した



「それと濃厚な奴しか受け付けないよ?」



にらんでくるけど逆に
苛めたくなる



「じゃあこのままでいい」


「俺じゃあもう一回戻って
入り口からでる」



うつ向いて困った顔をする
桜…



「わかったじゃあして?」


「何を?」


「わかるでしょ!」


「わかんない、言わなきゃ
してやらねえよ?」


「濃厚なやつ……んゃ」


「ぁあ…ゃ…ぅ」



酸素ぎれなのか、俺の胸を
叩いてきた



「苦しかった?」


「うん……」



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