sweet lovers A
親友とチョコレート
「海羽は考えすぎなんだよ」
翌日、再びスーパーにやってきたあたしたちは、昨日と同じくバレンタインの特設コーナーにいた。
今日は、しっかりチョコを買っていかないとね。
「しっかし……あの2人がデキてる説ねぇ」
うぅ……あたしが話したこととはいえ、噂でしかないとはいえ、繰り返されるとなんだか辛い。
悪いことをしている気分になる。
「美形と陸上部エースか。一部の女子には喜ばれそうな話題だね」
千佳は朝からそのことばかり繰り返す。
「だからね、それは本当に噂なの!」
「あの先輩モテるのに彼女居ないんでしょ?」
「居ないのもあるけど、萩原先輩が周藤先輩にべったりなんだって……って、これも聞いた話なんだけど」
デキてる説なんてなければ、ただの仲のいい友達、で済むのに。
昨日のことなんて気にしないのに。
翌日、再びスーパーにやってきたあたしたちは、昨日と同じくバレンタインの特設コーナーにいた。
今日は、しっかりチョコを買っていかないとね。
「しっかし……あの2人がデキてる説ねぇ」
うぅ……あたしが話したこととはいえ、噂でしかないとはいえ、繰り返されるとなんだか辛い。
悪いことをしている気分になる。
「美形と陸上部エースか。一部の女子には喜ばれそうな話題だね」
千佳は朝からそのことばかり繰り返す。
「だからね、それは本当に噂なの!」
「あの先輩モテるのに彼女居ないんでしょ?」
「居ないのもあるけど、萩原先輩が周藤先輩にべったりなんだって……って、これも聞いた話なんだけど」
デキてる説なんてなければ、ただの仲のいい友達、で済むのに。
昨日のことなんて気にしないのに。