sweet lovers B【BL】
「思ったんだけど。鍋ってさ、鍋の素を使ったら誰が作っても同じ味だよね」

 四人前の鍋を二人で完食した後。
 成都はふと呟いた。

「中の具材次第だろ」

「……だまされた」

 脈絡の無い言葉に、俺は成都を見遣る。

「コレじゃ清治の手料理じゃないじゃん!」

 腹一杯食っておきながらそれを言うのか?

「最後に雑炊作っただろ。それが手料理だ」

「次はオムライスにしてよ」

 まだ言うか。
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