ー雪女郎ー 雪洞と凪
「吉原?!」







声が少し大きくなった。








下仕え達は、顔を寄せ合い再び話し始めた。







「あたし。夜中に旦那様にお酒を持っていったの。そのとき、御家老様と話しているのを聞いちゃったのよ!」









お涼は、息をのんだ。








「身請けする、って。」








「それって、側室に迎えるってこと??」








「そうよ。」









お涼の鼓動はどんどんと速くなっていった。








「なんでも身請け相手は、吉原の伝説花魁だって。だから、お金が相当かかるらしいの。・・・名前はなんだったかな?」










「あ、思い出した!!確か、雪洞って言ってたわ。」











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