ー雪女郎ー 雪洞と凪
知らぬうちに、こんなところまで来てしまったようだ。









『美楼閣』








黒塗りの立派な建物に、お涼は威圧感を感じた。








「ぼ、雪洞に・・・」








そわそわと辺りを見回したが、何かが変わるわけでもない。









すると・・・








「キャッ!!」









黒い物体が、お涼の顔めがけて飛んできてへばりついた。









「・・・んむ・・・・・・」









そして、顔についた物体を剥がした。
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