ー雪女郎ー 雪洞と凪
雪洞が、桃の顔を見て優しく微笑んだ。









お涼もびっくりした。








それより・・・父は、ここに通っているはず。








名前を・・・知らない?









「あと、お涼。覚えておきんさい。」









雪洞が低い声で言った。








ニヤリと妖しく唇の端をあげる。








「ここに身分なんてもんはありんせん。」









「え・・・?」
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