ー雪女郎ー 雪洞と凪
「アンタ言ったね。わっちらとアンタ達。何が違うのか・・・」










「教えるつもりはない。・・・ただ、一つだけ言っておこう。」









「アンタが住んでいるのは下界。わっちらが住んでいるのは・・・」








「地獄さ。」











満月が、雲から顔を出した。









美しく照らし出された、雪洞の顔。








美しく、強く・・・








でも、どこか儚くて・・・








すぐに、壊れてしまいそうだった。
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