ー雪女郎ー 雪洞と凪
第九夜
「しっかり笠はかぶったかい?」
お涼は静かに頷いた。
あれっきり雪洞は一言も話さず・・・
優雅に散っていく桜を見続けた。
満月も雲にかげり、雪洞の表情を伺うことも出来ず・・・
今に至った。
「も、申し訳ございませんでした。」
お涼は、深々と頭を下げた。
「もう来ちゃ・・・だめでありんす。」
「アンタは、ここに来るべき人間ではない。」
お涼は静かに頷いた。
あれっきり雪洞は一言も話さず・・・
優雅に散っていく桜を見続けた。
満月も雲にかげり、雪洞の表情を伺うことも出来ず・・・
今に至った。
「も、申し訳ございませんでした。」
お涼は、深々と頭を下げた。
「もう来ちゃ・・・だめでありんす。」
「アンタは、ここに来るべき人間ではない。」