ー雪女郎ー 雪洞と凪
「ねぇ、っ・・・さん。」










「御前が望んでいたのは・・・誰かにずっと側にいて欲しいことでもない。」









「誰かに、優しい言葉をかけてもらうことでもない。」








「ただただ・・・こうして、抱きしめて欲しかったんだろう?」








凪は、雪洞の背中を優しくなでた。








雪洞の瞳には、再び新しい涙が溜まった。









「覚えておきなさい、雪洞。」








凪が、優しく言った。









「繋がっているんだよ。」








< 58 / 75 >

この作品をシェア

pagetop