ー雪女郎ー 雪洞と凪
雪洞は、顔を上げた。








その涙に濡れた瞳が、凪の優しい瞳を捕らえた。









「御前は一人じゃない。・・・織閖、千寿、氷雨、呉葉・・・風華姐さん。そして、あたくしとも。」











「この大空を通して、繋がっている。」









雪洞は、凪の瞳を見つめた。









凪は微笑した。









昔から変わらない。









黒く、真っ直ぐな瞳は・・・








優しい憂いを帯びた瞳は・・・
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