ー雪女郎ー 雪洞と凪
「全く・・・」









凪は、苦笑した。









長い沈黙が訪れた。









「これで・・・本当のお別れでありんすね。」










「ええ。」










「もう一生会えないと・・・」









「あたくしも。」








「姐さんに会って、決心がつきました。」









凪は黙って先を促した。









「わっちは、ここにいます。」
< 62 / 75 >

この作品をシェア

pagetop