本気なんです。

「なんか、みんな柊サンと距離置いてるように見えるんですけど、気のせいですか?」

柊サンとは反対側にいる隣の七瀬サンに小声で聞いてみると、

「あ..、バレた?
 柊サンって見た目も怖いけど、飲むと、より怖ぇ~んだもん。」

「こ...怖いって...?」

「あ、大丈夫だよ。女の子にはたぶん怖くないから。」


いやいや、”たぶん”って・・


でも、スグに席替えするわけにもいかないし。

なにかあれば、逃げればイイよね!

うん。大丈夫。


そう自分に気合を入れて、料理に手を付けてると不意に、

「なぁ、椎名。オレと柊って、どっちが年上に見える?」

と橘係長に尋ねられた。


う..それって答えなきゃいけないのかな..




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