本気なんです。
ちょっと笑ってしまった私に、柊サンが訝しげな表情をしてしまったので、
「す...すみません....。姿を見かけたので、思わず追いかけてきちゃって.....。」
と今度は私が、慌てて謝った。
そして、良く見てみると近くに見たことのある顔ぶれが....。
「あれ?岩下サン?それに...轟サンと井上サンも...?」
不思議そうに私が呟いてると、
「あぁ。今日のバーベキューが中止になっただろ?だから、予定が空いたヤツで飲みに来てたんだよ。」
と教えてくれた。
その説明に、酔ってる上にバーベキューが中止になってショックだった気持ちが蘇ってきた私は思わず、
「なんで、私も誘ってくれないんですか?!バーベキュー中止になってショックだったのにぃ~!!あ゛!!もしかして中止決定したの、柊サンですか?!」
と一気に捲し立てて、柊サンを責めるような口調で不満をぶつけてしまった。
あっ!ヤバい!
と思ったけど、言ってしまったコトは取り消せなくて。
でも、柊サンから返ってきた声は意外だった。
「なんだ、椎名はそんなにバーベキュー楽しみにしてたのか?というか、中止決定したのはオレじゃなくて、古市だからな?!それに、オレお前の番号知らないから、誘おうにも誘えないだろ??しかも、男ばっかりの中に女が一人で居たって面白くもないだろうし。」
ちょっと焦ったように、でもちゃんと私に対して必死に説明してくれて。
それがとても嬉しくて、思わず顔が緩んでしまった。