本気なんです。
「ありがとうございます。でも、あとちょっとなんで大丈夫ですよ!」
少しでも元気に見えるように、安心してもらう為に、私は精一杯の笑顔を柊サンに向けた。
そんな私の言葉に、
「そうか?」
と少しホッとした顔をして、
「お前は良く頑張ってたからな。今度また、珈琲でも奢ってやるよ。」
そう言うと、手を頭の上に置いてポンポンと撫でてくれた。
子どもをあやすようなこの仕草は、柊サンの癖なのかな?
でも、それが嬉しくて私は笑顔で、
「ハイ!!」
と返事をした。