本気なんです。


「....それは....。」


「それは?」


「...お前の想像に任せるよ。」





「...へっ?」




「ククッ。お前、相変わらず変な声。」



「だ...だって、柊サンが教えてくれないから!....まさか、私任せにされるとは思いませんでした。んじゃ想像なんで、柊サンには”イナイ”と思っておきます!」



と自分の都合のイイように解釈した。

ホントの所は、全然分からないんだけど。


「ハハッ。ウン。じゃ、そう思ってて。」


柊サンは笑いながら、またタバコを吸い始めた。



私はそれ以上、深く追及出来なかった。

はぐらかされた時点で、聞いてほしくないんだろうな。と思ったから。

それに...私も”ホントは居るよ、彼女”って言われるのが怖かったから。






< 53 / 65 >

この作品をシェア

pagetop