年上のイジワル彼氏
隆斗サイド
隆人SIDE・・・
ベートーベンの「運命」を弾いていたら、
ひとりの女の子がヒョッコリ現れた。
人と話すのが苦手なのか、顔を真っ赤にしながら「この部屋使いたいんです」と
小さな声で恥ずかしそうに話していた。
なんだか、かわいくて。
からかってみたくなって。
顔を近づけたり、額に手をあてたりしてやったら、
いちいち純な反応をしてて、すごいカワイイ、と思った。
そして、女の子の顔を見ているうち、ふと思った。
このコ、OPで・・・。
聞いてみたら、やっぱりこのコだった。
「伝説として語り継がれていくんでしょうか」って、
どんだけ被害妄想してんのキミ(笑)
大丈夫って言って、頭をポンとしたら真っ赤になって。
あわてて頭を下げたら、ピアノのいすで頭をうって。
かわいい。
と思った。
やべぇな、コレ。
絶対俺、惚れたよ。
かわいくて、おっちょこちょいで、純粋な、彼女に。