年上のイジワル彼氏


  「優香、友香ちゃん来てくれたわよ」

 お母さんがドアから顔を覗かせる。

  「友香?」

 友香が約束もなしにウチへ来るなんてめずらしい。

 何かあったんだろうか。


  「じゃ、おばさんお茶入れてくるから」

 お母さんは友香を部屋に入れて出て行った。



  「どうしたの?何かあったの??」


 たずねると、友香がにやりと笑った。

 イタズラに成功したときのような、満足げな得意げな笑い方。

 何かいい情報でも仕込んだのかな。


  「優香の、初恋の相手。」


  「はっ、初恋っ」


 恥ずかしいっ!

 てか、彼に関することなの!!??

  「っま、まままま待って!」

 心の準備をするので・・・。
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