年上のイジワル彼氏



 『すっげぇ好き』



  隆くんの声が響いた。

  あたしの

  耳に、胸に、

  体中に、こだましていく。



  特別な響きを持って、

  優しく、

  くすぐったい程に甘く、

  あたしの心に届いた。



 「...ぁたしも、


  好き....です......」



  ドキドキは最高潮。

  

  あたしの髪に、

  クシャッと指がとおった。


  優しく、上下する。



 「...ぁたしで良ければ、


  付き合って...くだサイ...」



  しぼりだすような、

  小さな声。


  
< 65 / 90 >

この作品をシェア

pagetop