年上のイジワル彼氏




 「あれ、りゅう」


 「弥生」


  弥生が制服で歩いてきた。


  塾の帰りらしい。


 「何してたのー?」


  俺の顔を笑顔で覗きこむ。


 「...別に」


  肩をすくめて

  つまらなそうに口を尖らせた。

  それからすぐに笑顔に戻り、

  俺の腕に自分の腕をからめてきた。


 「ねぇ!新しいゲーム、弟が買ったの。

  勝負しよ??」


  ね、いいでしょいいでしょ?

  弥生は声を弾ませながら

  俺の返事を待つ。


 「ごめん。今日用事ある」


  腕をほどいて、帰ろうとした。


 「待ってよぉ。

  イマイチやり方わかんないの。

  ちょっとの間でいいからしよう」


  
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