小さなキス。
再会
――――――……
「…お前ら、始業式早々遅刻なんてどーゆう神経しとっとやぁ!!!」
「「……すいません。」」
ギリギリ始業式の始まりには間に合ったものの、
登校時刻には間に合わなかったのであたしたちは今お説教中。
ぅう〜、恥ずかしー…。
…始業式が行われている体育館の隅で。
みんなの視線が痛いよ〜…。
てか佐藤先生、自分の声のほうが前で話してる教頭先生よりもでかいって事
いーかげん理解したほうがいいよー…。
…って言ってやりたい。
前でおどおどしてる教頭先生が何だか可哀想に見えてきた。
まぁお説教を受けてるあたしたちのほうがよっぽど可哀想だけどね…。
…後ろを振り向き、あたしたちを見て笑う彩音。
……彩音笑いすぎ。
「おい、相澤!!説教中によそ見するとはいい度胸やな〜?あ〜?」
彩音の笑いがさらに増した。
…う〜彩音のばか!!
「おい!聞いとっとかぁ!!!」
「…すいません…。」