小さなキス。


ガラガラ



「初めまして、神奈川から転校して来ました。春瀬南津です。あと少しですがよろしく」


ドクン


はるせ…なつ?



「ちなみに春瀬は昔こっちに住んでいたそうだ。ご家族の仕事上の関係でまたこっちに戻ってこれることになったらしい。みんな仲良くなぁ〜」


ドクン


どうしてあたしの心臓こんなうるさいの…?……





――――――……!!!




「さきちゃん!僕ぜったい戻ってくるからっ!だって僕さきちゃんのことすきだからっ!だからもう1回こっちもどってきたときは、僕とけっこんしよーね!」



「わかった!じゃあさきいい子にしてまってるからさきをぜったいおよめさんにしてね!やくそくだよ、なっくん!!」



ちゅ。

「やくそくのちゅー//じゃあねさきちゃん!!」


「なっくーん!!ぜったい戻ってさきをおよめさんにしてねー!!……さきをひとりにしないでね……ぐす……」





―――――――……



あ…

思い出した………





『さきちゃん!!』




はるせなつ…。




この人は…


なっくんだ───……







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