小さなキス。
あ、危なかった………
顔面すれすれだっつーの!
「もう!なによあの車!!」
……ん?
何か温もりが……
「…大丈夫か?相澤。」
上を向いたらイケメンが………
じゃなくて!!
「圭太…!」
「おー。大丈夫か?」
小学校からの同級生の圭太
クールでさりげなく優しくて、晴輝とは正反対の性格
そんで顔までいーから、これがなかなか女子にモテて…
………てゆーか、近い近い近ーい!!///
「あ、大丈夫!大丈夫!あ、ありがとね!!」
さりげに肩抱かれてるしー!///
いくらあたしに晴輝がいるって言っても、ドキドキしちゃうのはこの場合はしょうがないよね
「……あの、ほんとありがとう!だ、だからもういーよ?」
圭太の力が緩まった
ほっ…と自分も無意識に入っていた肩の力を抜く
かと思いきや、
「…っ!?」
不意に握られる左手
そしてそのまま自分のコートのポケットに突っ込んだ
「ちょ、ちょっと!?なにすんの!」
「だって、さみーじゃん。」
「はあっ!?ちょ、ほんと晴輝に見られたらやばいから!」
何考えてんのこいつ!
無理やり抜こうとしても、かなりギュッて握られて全く抜けない
むしろ引っ張られてぴったり横に引っ付いてしまう形になってしまった
「別によくね?」
いや、なにがいーの?
その自信はどこから来てんの?
「別によくない!!」
「だって俺、お前好きだし。」
「あーはいはい。」
……………………
……って
「はあ?!」