小さなキス。
すごく明るいクラスだなぁ。
またこの町に戻れてこれてよかった。
でも、何かー……
――――――――……
「……あれ?」
夢か…
「おはよ、沙希。爆睡だったな」
顔を上げると黒板に意味の分からない公式を書く数学の先生が見えた。
「晴輝…おはよ。」
…晴輝も大きくなったなぁ。
ってあたしはおっさんか。
でも本当、中身は小学生の頃と全然変わんないなぁ…。
ばっ
ん?
「今俺のことかっこいいって思ったろ?」
こういうとことか。
「は?馬鹿じゃないの?でもまぁ…惜しい、かな。」
「惜しいってなんだよ。めっちゃ見つめてたくせに!」
「見てただけです〜。」