小さなキス。



あたしたちは3人とも同じ高校へ行く



レベルもそれなりの高校で、晴輝の頭じゃ難しいけど
あたしと一緒の高校に行きたいと言って、晴輝も東陵高校にした



その時は何だか照れて冷たくしちゃったけど
本当はすごく嬉しかったんだ…





「もう晴輝ー…じゃあこれから毎日、放課後は勉強会しよ!あたしと彩音が教えるからさっ!」


3人で合格して一緒の高校行けないと意味無いしね
それに彩音とも晴輝とも離れたくないしっ!




「あんがとーっ!!まじお願いします!!」


「彩音もいいでしょ?」


「もちろん!!沙希〜、恋人だからって優しくしちゃだめよっ!」



「大丈夫!!あたしもそのつもりだからっ!」







受験シーズンが来て、
初雪も降り始めた


そして真冬になっていくと季節と共に




受験真っ只中のあたしたちの下へ

ある変化が訪れようとしていた―…





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