風花
「よし、モモ行くよー!」
ジーンズとパーカーに着替えて、モモにリードをつけて外に出る。
おばあちゃん家の近くには、川沿いに土手がある。
そこが、モモと私のお決まりの散歩コースだった。
ガサガサッ
「…な、何…?モモ、今何か音がした…よね…?」
「ワンワンッ!!」
のんびりと川沿いに歩いてたら、近くの茂みから明らかに怪しい葉ずれの音がした。
この辺は、野生化したアライグマなんかも生息してるっておばあちゃんから聞いたことがある。
もしかしたら、アライグマ…?
だとしたら、モモに襲い掛かってくるかもしれない。
「モモ、遠回りしよう…おいで」
「クウン…」
モモに怪我させるわけにいかない。
そう思って、迂回しようとした、その時。
「その猫、捕まえてっ!!」
「はっ??」
茂みから飛び出してきたのは、大きなカメラを抱えた、ヨレヨレになった男の人と、
「みゃあ~」
真っ白な毛並みの、子猫だった。
─それが、天との出会いだった。
ジーンズとパーカーに着替えて、モモにリードをつけて外に出る。
おばあちゃん家の近くには、川沿いに土手がある。
そこが、モモと私のお決まりの散歩コースだった。
ガサガサッ
「…な、何…?モモ、今何か音がした…よね…?」
「ワンワンッ!!」
のんびりと川沿いに歩いてたら、近くの茂みから明らかに怪しい葉ずれの音がした。
この辺は、野生化したアライグマなんかも生息してるっておばあちゃんから聞いたことがある。
もしかしたら、アライグマ…?
だとしたら、モモに襲い掛かってくるかもしれない。
「モモ、遠回りしよう…おいで」
「クウン…」
モモに怪我させるわけにいかない。
そう思って、迂回しようとした、その時。
「その猫、捕まえてっ!!」
「はっ??」
茂みから飛び出してきたのは、大きなカメラを抱えた、ヨレヨレになった男の人と、
「みゃあ~」
真っ白な毛並みの、子猫だった。
─それが、天との出会いだった。