無双烈鋼サイバリオー
「……… … …」
「…分かった、オサ。
最後にジタバタしてみるか」
『どうするか決めたか?』
「あぁ、満場一致でな。
お前達の言う通り、ここは退かせてもらうとするぜ…」
『なかなか物分かりが良いじゃないか、不破雷…』
「ただし!」
雷堂は阿行の言葉を遮った。
「お前を一発殴ってからだ!
ヒィイト・プレッシャアッ!」
カムドの手に、巨大なアイロン型シールドであるヒート・プレッシャーが握られる。
「食らえ!
スチーム・ミストッ!」
ブシャアアアア…
アイロンの底面にある穴から蒸気の霧が噴出され、それは辺り一面を覆い尽くした。
『まだやる気なのか…
その根性は認めてやるが、殴られてやるわけにはいかんな。
九連宝燈
(ちゅうれんぽうとう)!』
フーライボウが両腕を左右に広げると、その身体のあらゆる箇所から細い13本のワイヤーが飛び出し、それが結界のように周囲に張り巡らされた。