無双烈鋼サイバリオー
『だが、この九連宝燈の結界がある限り、奴らはフーライボウに近付くことすら…』
「近付きゃしねーよ!」
また九連宝燈に接触反応があり、その方向から雷堂の声がした。
かなりフーライボウから離れた距離からだ。
『そんな距離から、何ができるというのだ?』
「宣言通り、お前のツラをブン殴ることができる!」
ドシュウオオオッ!!
『な…!!?』
カムドの強烈な左ストレートパンチが、フーライボウの顔面にクリーンヒット!
初めてフーライボウは、地面に片膝を着いた。
『その距離から…
なるほどな、こちらの攻撃によるダメージを利用したのか…』
フーライボウの視線の先に立つサイバリオー・カムドは、左腕を失っていた…
「さっき左肩に食らった斬撃のオカゲで、左腕を引きちぎりやすかったぜ。
ブン殴った感触を味わえなかったのは残念だけどな、これでスッキリしたよ。
じゃあな、約束通り帰らせてもらうぜ!」
カムドは左腕を拾いあげると、フーライボウに背を向けて歩き去って行った…
「やれやれ。
修理にも、帰り着くのにも時間が掛かりそうだ」