無双烈鋼サイバリオー
「兄者…」
「俺達はサイバリオーに負けていないが、勝つこともできなかったか…
久しく忘れていたよ。
執念ってヤツを。
かつて俺達は、その執念で宿敵を倒すことができた。
心を持たない機械悪魔のマキーナを倒すのは、心を持つだけでは無く、その先まで到達した者なのかも知れん」
サイバリオーが去った後、フーライボウも立ち上がり、
「せっかくサイバリオーが身を退いてくれたんだ。
この地に居る魔王は、俺達が倒さなければな。
そうしなければ俺達は、次にサイバリオー…いや、不破雷堂に会う時、友として握手を交わす資格は無い」
「そうだな、兄者」
「では、やるか!」
ジャキィイン!
フーライボウの右下腕が、巨大なドリルに変形!
「大地をブチ抜け!
一気通貫!!」
水泳競技の飛び込みのフォームで、エアーズロックに向かって躍りかかるフーライボウ。
ドルギャリギャリギャリ!
岩盤を掘り進むフーライボウは、やがて地下に広がる大空洞に辿り着いた。
「さて…
魔王の内の1体が、ここに居るハズだが…」