無双烈鋼サイバリオー
『グゥオォ…!』
ギギギギギ…
既にアンリマットを捕縛するロープは限界まで巻き取られ、リールは軋み始めていた。
真横に迫ったアンリマットの頭と尾に向けて、フーライボウ・レングスの両手のハンマーが振り上げられた!
そのハンマーには4桁のデジタル枠、そして単位を表す「萬東」の文字が…
「加重!」
デジタル表示がけたたましく上昇して行き、1秒もしない内に
[九九九九萬東]
九の字がデジタル枠を埋めた。
数値の上昇に応じて、ハンマーも最初に比べて恐ろしく巨大化していた!
つまり…
「9999万トン!
兄者、仕上げだ!」
「応!
プラスワン!」
阿行の叫びによって、ハンマーの打撃面に「一萬」の文字が浮かび上がる!
「唸れ、トールハンマー!
吠えろ、バアルハンマー!
…ギィィィィィィィィィィィィガトォンッ・クラァァァァッシュ!!」
黄金に輝く稲妻の化身・右腕のトールハンマーと、紺碧の輝きを放つ暴風の化身・左腕のバアルハンマー!
圧倒的な超重量・超破壊力・超加速度を伴いながら、アンリマットの頭と尾に向けて同時に叩き込まれる!!