無双烈鋼サイバリオー
「ま、まさかとは思うけど…
マキーナの魔王からの挑戦状じゃないでしょうね!?」
星羅の発言に、雷童と長船は互いの呆れた顔を見合わせた。
「んな訳あるかよ。
大体お前、マキーナが鳩の足に手紙を結わえているのを想像できるか?
サイバリオーでも無理だぜ」
筒から紙切れを取り出した雷童は、その紙面に視線を走らせた。
「……………」
「ねえ、ライ。
何が書いてあるの?」
黙り込んで手紙を読む雷童の深刻な表情に、思わず不安な声を出す星羅。
やがて手紙の全てに目を通すと、それを星羅に手渡した。
「差出人は…
フーライボウの仁王門阿行だ。
奴ら、エアーズロックの戦いの直後、魔王を一体倒したらしい」
苦々しい顔で言う雷童は、突如サイバリオーに向かって早足で歩き出した。
「マユリ!
マユリぃっ!!
バシゴコウの御吉野兄弟に連絡取ってくれ!
戦闘中じゃなければ、今すぐ日本に帰って来いってな!」
「ラ、ライ!
どういうこった!?」
慌てて後からついて来た長船に雷童は言った。
「奴ら…
俺達サイバリオーチームと、バシゴコウの御吉野兄弟と一度顔合わせしたいらしい。
さっきのセーラの不安も半分は当たってたな。
魔王じゃ無く…
場合によっちゃあ魔王より厄介な奴からの、挑戦状ならぬ招待状だぜ」