無双烈鋼サイバリオー
「心配しなくてもさ。
お前の妹さんも、あと3年もすれば…」
長船のあやふやなフォローも、次の星羅の言葉にブチ壊されてしまった。
「そぉんなこと無いわよぉ。
お姉さんが、今すぐに素敵なレディになる方法を教えてア・ゲ・ル!」
「お前は純真無垢な娘を毒牙にかけるつもりか?
…って、なに双子の身体をまさぐりながら耳に息吹き掛けてる!?
そしてそこの双子!
二人して鼻血を垂らしながら、恍惚の表情を浮かべるな!
魔界に引きずり込まれるぞ!」
「あ、あの………
皆さん、そろそろ…」
そんな賑やかな光景を見て、萩は思った。
(阿行、吽行…
お前達が気にするサイバリオーの強さ、何となく分かった気がするぜ。
確かに俺達やお前達には兄弟という絆があるが、こいつらサイバリオーチームは血よりも濃い何かで結ばれている感じだ。
サイバリオーだけが兄弟でないメンバーで構成されているのには、何か理由があるのかも知れないな…)
「ところでライ、仁王門兄弟は顔合わせの件の他に何か伝えて来なかったか?」
不意に萩は雷童に尋ねる。
「あ?
ああ、確か[極みのナントカ]をどうたらこうたら…って、手紙にあったな」