無双烈鋼サイバリオー
デパートの屋上からの降りのエスカレーターで。
「なぁ、さっきの教授の話…
つまり俺達が倒した2体は、マキーナの暇つぶしの玩具だったってコトだろ?
で、そいつらを倒す力を持ったサイバリオーが現れたから、どれぐらい強いのか戦ってみたい…
だから次はマキーナ自身が出て来る。
そういう解釈で良いのか?」
「考え方が端的だけど、間違って無いよ。
次にマキーナが出て来たらね」
「じゃあマキーナは、サイバリオーの存在を知らないってコト?
だったらサイバリオーって、何のために作られたのよ?
何でマキーナは、今まで活動していなかったの?」
「それは…
まだ分からん。
もしかしたら、サイバリオーは別の目的で建造されたのかも知れん」
「!?」
3人の会話に割って入ったのは、いつの間にか背後に立って一緒にエスカレーターを降りていた服部教授だった。
「オッサン、驚かすなよ!
寿命が縮む…」
「私とて、デパートの屋上に住んでいる訳では無いのでな。
マキーナが今頃になって活動し始めた理由は…
あくまで私の仮説だが、彼等は[冬眠期]だったのではないかと考えている。
ほぼ機械化された身体だから、[メンテナンス期間]と言った方が正しいのかもな」