無双烈鋼サイバリオー
長船の頭に[あの声]が響く。
『サイバリオー・ゼタンのサイバリック・アーム…
その名は…
サイバリック・フォージ!』
長船はスゥと息を吸い込み、
「行くぜ!
サイバリック・フォージ!!」
ピッ…
ピキパキ…
ゼタンの足元のアスファルトがヒビ割れ始めると、
ズビャブシュワルドブズュギャルワアァアッ!!
やがて大量の地下水が天に昇る龍の如き勢いで一気に噴出した!
ゼタンは巨大な掌で、その[龍]を思い切りフン掴む。
しばらくは捕まって暴れ回るウナギのように、ビチャビチャとモンドリ打っていた[龍]が、諦めるようにシュッと消えゆくと…
ズゥン!
ゼタンの掌に、一本の巨大な[毛筆]が握られていた!
ただデカいだけの筆では無い。
筆の脇には、100円ライターの発火ギミック(発火用ダイヤルとガスを出すスイッチ)のようなモノが付いている。
しかもダイヤルは、拳銃の6発リボルバーのように弾丸らしきモノが装填されている。
ゼタンの親指が、静かにリボルバーに掛けられた…