無双烈鋼サイバリオー
サラサラサラ…
次にゼタンが書いた字は…
[潰]!!
赤い[潰]の字がデュラハーンの鎧に張り付く。
『むおぉっ!』
デュラハーンは突進を止め、苦しみだした。
ミシ…
メキメキメキ…
軋むような音と共に、まず左腕が地に落ちて…
ビチッ!
車に轢かれたモノのように潰れてしまった。
続いて身体のパーツが次々にボトボトと落ちて潰れていった…
最後に首だけになると、
『み、見事だ…
だがマキーナは滅びず!
次は必ず…!』
ビキャッ!
首が砕けながら潰れ、デュラハーンは完全に沈黙。
戦いは終わった。
ピン!
ボト…
コロコロコロ…
それを告げるように薬莢が排出、地に落ちた後に静かにゼタンの足元から転がって離れて行った…
「ふぅ、終わった…
やれやれ。
しかしサイバリオー…
お前、最高だぜ!」
長船は「ご苦労さん」と、操縦席前のコンソールを叩いた。
「帰るぞ、ライ、セーラ!」
「うぅ、気持ち悪ぃ…
これからゼタンに合体する前は、すぐに酔い止めを飲まないとな…」
いくら気の強い雷堂や星羅でも、やはり[動き回る掌]に乗るのはキツかったようだ。