無双烈鋼サイバリオー
 
『こちらでビェルのコックピットをモニタリングしました。
星羅さんは、さっきの攻撃を受けた衝撃で気を失ってしまったみたいです…』

「じゃ、じゃあ…
セーラは無事なんだな?」

雷堂は胸を撫で下ろした。

『でも、状況が不利であることには変わりありません。
ビェルのコックピットまで行って、星羅さんを起こしている余裕は無いのです』

「かと言って…
セーラ抜きでビェルは動かせないぞ!」

『私が…やってみます。
いえ、やります!
バリベースのコンソールを使って、遠隔操作してみます』

「闘燃志瞳を持たないマユリちゃんじゃ無理だ!」

『私は…脳スキャンでバリマシンに受け入れられました。

バリマシンを…
サイバリオーを信じます!』

「………分かったよ。
どっちみち、他に手は無いんだからな。
何もやらなければ本当の終わりだぜ!」


「…何でも良いけど、早くしてくれ!
下半身だけじゃ逃げ回るのが精一杯だ!」

長船は雷堂とマユリの会話中、下半身だけを操縦してベリゴールの攻撃を凌いでいた。

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