無双烈鋼サイバリオー
「くらえ!」
ギュウゥゥゥン!!
雷堂の操る拳が、アームを締め付けるように飛んだ!
武器を繰り出すモーションに入っていたベリスとエリゴールはアームによって引き寄せられ、ベリスの斧はエリゴールの頭上に振り下ろされ、エリゴールの盾はベリスの胸を貫いた!
『ぐ…ぉ…
ま…さか、こんな戦法に敗れると…は』
『恐るべし、人間…
そして…サイバリオー…』
命の潰えた2体の騎士の身体は砂となって、風に還って行った…
「今回はキツかったぜ…
あの咄嗟に編み出した戦法に引っ掛かってくれなかったら、俺達の負けだった…」
「ああ、マユリちゃんが居なかったら今頃は…
!!
そうだ、セーラは!?
アイツは無事か!?」
『…やっと思い出してくれた。
でもまぁ、今回は私抜きで頑張ったんじゃない?
それは一応、褒めてあげるわ』
バリベースからの通信だ。
マユリの遠隔操作によりバリマシン・乙は、星羅を無事に送り届けていたようだ。