無双烈鋼サイバリオー
 
   →乙丙←
    甲
    ↑


「サイバリオー・カムド…
見ッ参ッ!!」


敵は既に琵琶湖の水面に立ちながら待っていた。

『来たか。
我が配下を倒した猛き戦士よ…
我が名は六芒の魔王が一人、
バェルゼブブ!!』

「やはり…
魔王が直々に現れたか!」

長船はゴクリと唾を飲み込んだ。


目の前に立つのは、サイバリオーの倍もある巨大なマキーナ…

頭は王冠を被ったカエル、背中には蝿の羽根。

両手にムチを持ち、体の所々からギアや配線がムキ出しになっているのが見える。


「これがマキーナを統べる存在、魔王…」

『そう…
マキーナの頂点たる者だ!』


言うが早いか、バェルゼブブは両手のムチを伸ばして湖面を叩き始めた!


ピシャン!
ピシャン!
ピシャン!


水煙が立ちのぼり、それが霧となって辺りを包み込む。

「バカめ!
視界を遮ったところでレーダーってモンが…?
何だ!?
レーダーが効かない!!」

「アレはタダの霧じゃないの?
ヤバイわよ、ライ!」

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