初恋リミット
私がコウスケの想いを知ったのは小5のとき。
放課後の教室で男子がどの女子が一番可愛いかって話をしているのを偶然聞いてしまった。そこで一番人気だったのが茗子だったんだけど、コウスケが「俺のだからダメ」って言い切ったんだ。
その時はもう茗子の片想いを知っていたし、二人と知り合ったときからずっと茗子とコウスケがくっつけばいいと思っていたから、すごくうれしかったのを覚えている。
だから家に帰ってすぐ怜士に報告したんだよね。
家に帰って自分の部屋のドアを開けると、怜士がベッドの上で寝転んでマンガを読んでいた。これはいつものことだから気にせず近くの座布団の上で膝立ちをして、寝そべっている怜士に話しかける。
「ね、怜士!コウスケの好きな人知ってる?」
「あー、茗子だろ?」
興奮気味に話す私に平然と返してくる怜士。しかもマンガを読んだままこっちを見ようともしない。
その冷静な態度にムカついて、無言で怜士を睨みつけた。
「何?」
怒りの気配を感じ取ったのか怜士がやっとこっちを見た。
放課後の教室で男子がどの女子が一番可愛いかって話をしているのを偶然聞いてしまった。そこで一番人気だったのが茗子だったんだけど、コウスケが「俺のだからダメ」って言い切ったんだ。
その時はもう茗子の片想いを知っていたし、二人と知り合ったときからずっと茗子とコウスケがくっつけばいいと思っていたから、すごくうれしかったのを覚えている。
だから家に帰ってすぐ怜士に報告したんだよね。
家に帰って自分の部屋のドアを開けると、怜士がベッドの上で寝転んでマンガを読んでいた。これはいつものことだから気にせず近くの座布団の上で膝立ちをして、寝そべっている怜士に話しかける。
「ね、怜士!コウスケの好きな人知ってる?」
「あー、茗子だろ?」
興奮気味に話す私に平然と返してくる怜士。しかもマンガを読んだままこっちを見ようともしない。
その冷静な態度にムカついて、無言で怜士を睨みつけた。
「何?」
怒りの気配を感じ取ったのか怜士がやっとこっちを見た。